【公開:2021.07.23 / 更新:2021.10.20】
こんにちは、てんぱぱです。
新型コロナウイルスの大流行により、リモートワークを導入する企業が多くなりました。
個人的な感覚ではありますが、書斎などの『家で仕事ができるスペース』を取り入れた間取りをアピールするハウスメーカーや工務店が、以前よりも増えたように思います。
また、建売住宅でも、在宅勤務しやすい間取りになっているものを見掛けるようになりました。
書斎があって在宅勤務がしやすい間取り、便利そうですよね。
ただ、こんな疑問も思い浮かぶのではないでしょうか。
「会社がリモートワークを導入するようになったけど、家で仕事ができるように書斎が必要なのかな?」
「マイホームの間取りで悩み中…。書斎って憧れるけど、実際どうなの?」
今回の記事では、我が家の体験談も交えながら、このような疑問にお答えいたします。
結論からお伝えすると、誰しもにとって、書斎は必要なものではありません。
家族構成や仕事・生活のスタイルによりますが、わざわざ書斎を設けなくても、充分にリモートワークに対応可能な場合もあります。
ここから、実際に書斎なしのマイホームで在宅勤務をした体験談をもとに、書斎を設ける必要性の有無についてお伝えします。
我が家の“書斎なしリモートワーク”体験談
さきほどお話しした通り、我が家に書斎はありません。
我が家の引き渡しは2019年の秋であり、新型コロナウイルスの流行前です。
もちろん、勤務先も社員が在宅勤務することは想定しておらず『仕事をする=出社する』というのが当たり前でした。
そのため、間取りを検討する際も、書斎やワークスペースといった空間を取り入れることはまったく考えていませんでした。
(そもそも建蔽率と容積率の都合上、書斎を入れる余地がなかったこともあります。)
そんなマイホームで暮らし始めてから、約半年後…。
新型コロナウイルス対策のひとつとして、勤務先がリモートワーク可能な社員に対して、在宅勤務をするよう指示を出します。
僕も当時の業務内容から在宅勤務が可能と判断され、急遽リモートワーク開始となりました。
それから、第2子が誕生して育児休業を取得するまでの約6ヶ月間、在宅勤務がメインの日々が続きました。
(ちなみに、育児休業から復帰後は普通に出社しています…。)
この経験から実感したのは『書斎なしでも在宅勤務は充分できる』ということです。
リモートワーク実施中は、将来的に子供部屋となる予定の個室を仕事部屋として活用しました。
2Fにある個室なので、ドアを閉めれば1Fリビングの音もほどよく遮断され、Web会議も問題なく実施できます。
我が家は子供がまだ幼く、2Fの個室ではなく1Fリビングで日中の大半を過ごすことが功を奏しました。
以上が我が家の“書斎なしリモートワーク”体験談です。
…ここまでお読みいただいて、もしかするとこんな疑問が思い浮かんだのではないでしょうか。
「子供が幼いから書斎なしでもリモートワークできただけでは?」
「もし子供が大きくて個室が使用されていたら、どこで在宅勤務するの?やっぱり書斎が必要なの?」
これらの疑問に対する回答ですが、もし2Fの個室が使用できないとしても、リモートワークに対応可能だと考えています。
なぜなら、その頃には子供が自分の部屋で寝るようになるため、主寝室にスペースができるからです。(現在は主寝室で子供も一緒に家族全員で寝ています。)
そのスペースを活用すれば、主寝室がWeb会議も可能なワークスペースとなるためです。
わざわざ書斎やワークスペースといった空間を設けなくても、工夫次第で充分に在宅勤務が可能であることをイメージいただけるのではないでしょうか。
書斎を設けるか否かを判断する基準
ここまで読み進めていただいて、書斎がなくてもリモートワークはできるイメージを描いていただけたかと思います。
我が家の経験から、以下に『書斎を設けるか否かを判断する基準』について整理しました。
あくまでも個人的な意見ではありますが、ご参考になれば幸いです。
書斎やワークスペースを設置する必要なし
- 【個室が確保しやすい】(例)子供が幼く、将来的に子供部屋として活用する予定の個室が空いている。
- 【主寝室にスペースがある】(例)子供部屋は使用されており個室は確保できないが、主寝室にデスクを置けるスペースがある。
- 【仕事関係の持ち物が少ない】(例)書籍や資料などの紙媒体が少ない。PCがあれば仕事ができる。
書斎やワークスペースを設置する必要あり
- 【場所が確保できない】(例)個室がすべて使用されている。また、夜勤のある家族がいるなどで主寝室の活用も難しい。
- 【仕事関係の持ち物が多い】(例)書類や資料などの紙媒体が多い。仕事上、どうしても必要な道具があり、保管場所が欲しい。
- 【家族を立ち入らせたくない】(例)機密情報を取り扱うなど、仕事関係の持ち物に家族を近付けたくない。
書斎やワークスペースほどの独立性はないですが、スタディーコーナーが設置された間取りもよく見掛けます。
LDKの壁沿いや階段下を有効利用して、在宅勤務や勉強をするスペースとしているものです。
マイホームを建てる際、在宅勤務をしながら合間に家事をしたり、仕事をしながらも家族とのコミュニケーションをしたり、そのようなことを重視したい場合、スタディコーナーを取り入れることも考えるといいかもしれません。
まとめ
ここまで、書斎のない我が家のリモートワーク体験談を交えながら、ワークスペースを設置するか否かの判断基準についてお話ししました。
お読みいただいた皆様はお気付きかと思いますが、『書斎やワークスペースを設置します or 設置しません』という単純な話ではありません。
自分の仕事はもちろん、家族の生活スタイルも深く関係します。
書斎に限らず、注文住宅では施主が決断するべき場面が多々あります。
これは僕自身のなんとなくの感覚でしかありませんが、注文住宅において『しっかり検討して決断したこと』に対する後悔は少ないように思います。
しかし、主体性なく「おすすめされたから」「流行っているから」といった安易な理由で選択したことに対して、後悔が生まれてしまうように感じます。
自分自身に対して『本当に我が家にとって必要なものなのか?』『マイホームを建てることで、どんな生活を実現したいのか?』という問い掛けをすることで、しっかり立ち止まって考えることが求められるのではないでしょうか。
『自分たちに合いそうな家づくりをしてくれるハウスメーカーや工務店はどこだろう?』という視点を持って、住宅展示場に行ったり、資料を読み込んだりするといいかもしれませんね。
皆様の素敵な家づくりのために、このブログがお役に立てれば幸いです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。