【公開:2021.08.16 / 更新:2021.11.20】
こんにちは、てんぱぱです。
家づくりを進める際、ブログやSNSで情報収集をすることもあるかと思います。
すでに家づくりを終えた方々の意見や体験談を参考にできるという点で、ブログやSNSは貴重な情報源です。
その一方、以下のような投稿を見かける場面もあるのではないでしょうか。
「営業担当者も設計担当者も、自分たちの好みや希望を分かってくれていない!」
「変更をお願いしていたところが反映されていない!」
「想像していたのと違う…、こんなはずじゃなかったのに!」
いわゆる“マイホームトラブル”や“後悔ポイント”と言われるものです。
実際、Instagramのハッシュタグの数も多いキーワードです。
【参考】Instagramハッシュタグ数 ※2021年11月16日時点(筆者調べ)
多くの方々が、家づくりにおいてトラブルや後悔に直面していることが分かります。
せっかくの家づくり、トラブルも後悔もないように進めたいですよね。
「建築をお任せする会社も決まって、これから本格的な打ち合わせ…。何に気を付ければいいの?」
今回は、我が家の体験談も交えながら、トラブルや後悔を防ぐ注文住宅打ち合わせの進め方について、お話しいたします。
我が家は打ち合わせにおいて“3つのポイント”を意識することで、満足できる家づくりができました。
【ポイント1】主体は施主(受け身にならない)
注文住宅でマイホームを建てるとき、いちばん大事な心構えだと実感しています。
極端な言い方をすると、注文住宅において、施主側はお客さまではなくハウスメーカーや工務店の“パートナー”であると考えています。
もちろん、施主側はハウスメーカーや工務店から見るとお客さまです。
しかし、このお客さま意識はいったん横に置いておきましょう。
注文住宅は、施主の意向が反映される、いわゆるオーダーメイドの一品物のようなものです。
設計や建築などの実作業を行うのは、ハウスメーカー関係者です。
ただ『どんな家にするか?』の決定権は、あくまでも施主にあります。
もし、施主側が「提案してもらえる」「上手くやってもらえる」「このくらいは言わなくても分かってもらえる」といった“お客さま意識”でいると、ほぼ確実に後悔が生まれるのではないかと思います。
オーダーメイドの一品物をお任せするからこそ、オーダーする側の施主に一緒に創り上げるパートナーとしての心構えが必要です。
具体的には、以下の3点を意識すれば良いかと考えています。
疑問を解決する
分からないことはその都度質問して解決する。
また、細かいところまで、自分たちの意向が反映されているか確認することも必要です。
間取りや設備が決まると一段落したように感じますが、たとえば床の見切り材や雨樋の色・位置など、自分たちで決断もしくは選択するものは細かいところまでたくさん。
『ここ、こんなのに決めたっけ?』『なんか選んだやつと違うような…』と不安に感じるところがあれば、すぐ営業担当者や設計担当者に確認しましょう。
要望を伝え切る
本格的な打ち合わせが始まる際、まずは希望のヒアリングをされると思います。
そのとき、要望はすべて伝えることが大事です。(実現の可能性や金額はいったん置いておく。)
もちろん、全部を叶えることは難しいです。
しかし、最初に要望を伝えておくことで、たとえばそのまま叶えることが難しい要望でも、代わりの案を考えるなど、実現に向けていろいろと検討する時間が確保できます。
もし要望が後出しになってしまうと、検討の時間が充分に確保できません。
ですので、要望は最初に伝えきることが重要です。
また、打ち合わせを進める中で新たな要望が出てきた際には、すぐにお伝えすることをおすすめします。
ちなみに、我が家は最初のヒアリングにてノート3ページ分にもわたる要望をお伝えしました…。
そんな我が家が要望を取り入れるために工夫したことについては、以下の記事もご覧ください。
自分たちで決断する
打ち合わせを進める中で、どんな決断・選択をするべきか迷う場面はたくさんあります。
そんなときでも、最終的な決断や選択は自分たちで行うことを意識することをおすすめします。
もちろん、設計担当者や営業担当者に案や選択肢を提示してもらうことはOKです。
気を付けたいのは『よく分からないからお任せします』と、決断や判断を丸投げしてしまうことです。
自分たちで決断・選択せずに丸投げしたことが、実際に建築が始まると『なんかイメージと違う』『こんなの選んだ覚えはない』と、トラブルや後悔のもとになってしまうように思います。
ですので、最終的な決断や選択は自分たちで行うことが重要だと考えます。
【ポイント2】証拠を残す(コミュニケーションの抜け漏れや誤解の防止)
注文住宅というものは、細々としたことまで決定する必要があります。
また、人間と人間のやりとりなので、抜け漏れや間違いも起こりえます。
そんなとき、言い方はあれですが“証拠”になるものがあると、コミュニケーションがスムーズに進みます。
我が家の経験からおすすめしたいのは『マイホームノートを用意すること』です。
我が家のマイホームノートです。
毎晩のように夫婦会議を開催しては、前回の打ち合わせの感想や要望であったり、次回の打ち合わせに向けた確認事項であったり…。
とにかく、家づくりについて夫婦で考えたことすべてを書き記していました。
家づくりの想い出のひとつでもあります。
『マイホームノート』とは、以下のような内容を書き記していくものです。
- マイホームで実現したいこと(希望の間取りや取り入れたい設備など)
- 打ち合わせ中のメモ
- 変更や追加を依頼したいこと
- ハウスメーカーから考えるように依頼されたこと
- 質問・確認したいこと
文字だけではなく、写真やイラストを添えておくのもいいかもしれません。
打ち合わせ期間中は、毎晩のようにこのマイホームノートを開きながら、夫婦会議をしていました。
夫婦会議で話し合った内容をマイホームノートに書き記しておくことで、打ち合わせの場で抜け漏れなくお伝えすることができます。
また、あらかじめ夫婦でしっかりと方向性を擦り合わせていたことで、スムーズに打ち合わせを進めることができました。
我が家はトータル10回ちょっと打ち合わせをしましたが、それでもスムーズに進んだようです。(実際、当初の予定より上棟日を前倒しすることができました。)
毎回、打ち合わせの最後には設計担当者にノートをコピーしてもらい、それをもとに図面等の修正や変更をしていただきました。
そのおかげで、修正や変更をお願いしたことについて、抜け漏れや間違いはほぼ発生しませんでした。
マイホームノートに立ち帰れば、すべて証拠として書き記されているため、希望の伝え忘れや仕様の確認漏れもなく、ほぼ後悔のないマイホームを手に入れることに繋がりました。
家づくりを進めていた当時、SNSやブログでマイホームトラブルについての投稿をよく見かけました。
内容を見ていると、もちろんハウスメーカーや工務店の対応に問題があり、施主が気の毒だと感じる事例もありました。
ただ、あくまで個人的な印象ですが、施主側の対応で防止できたトラブルのほうが多かったように感じます。
トラブルの防止策としても、マイホームノートを記録することをおすすめします。
【ポイント3】現物を確認する(具体的なイメージを描く)
注文住宅においては、あらゆるものについて仕様を検討・決定する必要があります。
しかも、実際の建物がない状態で判断する必要があるため、具体的なイメージが描きにくく迷う場面も多いのではないでしょうか。
そんなときは、可能な限り現物を自分の目で確認することが重要です。
我が家の場合でも、いろいろと現物を見たうえで判断したものがあります。
- 【外壁(ハイドロテクトタイル)の色】近所の大規模分譲地をドライブしながら一条工務店の家を観察して決定
- 【玄関ポーチのタイル】サンプルと展示場の玄関ポーチを確認のうえ決定
- 【1Fのフローリング(オプション)】ショールームを訪問してサンプルと施工例を確認
- 【リビングの広さ】展示場で実測しながら確認
- 【TVボードの大きさ】展示場のTV前で実測しながら確認
- 【クロス】サンプルだけでなく展示場と宿泊体験棟でも確認して決定
- 【階段(オープンステア)】展示場のオープンステアを実際に昇り降りして採用
- 【天井下がりとタレ壁】展示場で実際に天井からの距離を測定してもらい確認
- 【住宅設備の高さ】展示場のキッチンと洗面台の高さを見たうえで決定
- 【家電収納カップボード】展示場の実物を確認したうえで不採用と決定(妻にとって高さが合わなかった)
実物を見ることで印象が変わるものも多いです。
可能な限り、自分の目で確認してから見てから決定したいところです。
営業担当者や設計担当者に相談すれば、実物がイメージできるようなサンプル等、用意していただけるかと思います。
まとめ
今回は、注文住宅の打ち合わせのポイントについてお伝えしました。
我が家が暮らす一条工務店の場合、標準仕様で定められているものが多く、おそらく他の注文住宅と比べると決定するものは少ないと思います。
それでも、打ち合わせ回数は10回以上になりましたし、選択や判断が必要な場面は多々ありました。
そんなとき、今回お伝えした3つのポイントを意識することで、自分たちでしっかり決断を下すことができたと感じています。
せっかくの注文住宅、どうせなら後悔なく満足度の高いものにしたいですよね。
そのためのヒントとして、今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。
皆様の素敵な家づくりのために、このブログがお役に立てれば幸いです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。