こんにちは、てんぱぱです。
『家は、性能。』
おなじみ、一条工務店のキャッチフレーズです。
高気密高断熱や樹脂サッシとトリプルガラスの窓をはじめとして、性能を重視した家づくりに注力されています。
そんな一条工務店の家で過ごす夏なら、さぞかし快適なはず…!!
…かと思いきや、何もしなければ普通に暑いです。
今回の記事では、一条工務店の家の夏の暑さとその対策について、我が家の実体験をもとにお話しいたします。
…え?
性能の良い家なのに、夏は普通に暑いってどういうこと?
何もしなければ、夏は普通に暑いです。
きちんと夏を快適に過ごすための対策を実施すれば、問題ないです。
一条工務店の家で夏を4回過ごしましたが、快適に過ごすことが可能だと実感しています。
一条工務店の家って、冬場の「全館床暖房」のイメージが強くありませんか?
「一条工務店の家って冬は快適そうだけど、夏はどうなの?」
このような疑問にお答えする内容ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
我が家の基本情報
まず、我が家の仕様について簡単に説明します。
【建物タイプ】一条工務店 ismart(アイスマート)
【引き渡し】2019年秋
【地域】関西(盆地のため夏場はとても蒸し暑い気候…)
【家族構成】4人家族(夫婦+子2人)
【建物の特徴】2F建て/延床面積約30坪/3LDK/吹き抜けあり(南と東に大きな窓)/オール電化/さらぽか採用
一条工務店の家でも夏に暑くなる理由
それでは、一条工務店の家でも夏は普通に熱くなる理由についてお話しします。
我が家が実際に暮らしている中で感じている理由は、以下の2点です。
【1】陽射しが強くなり、昼間の太陽の熱を取り込んでしまうため
一条工務店の高性能な窓とサッシであっても、やはり夏場の陽射しがかなり強い時期には、多少なりとも熱を取り込んでしまいます。
我が家のリビングは吹き抜けになっています。
陽射しの強い時期だと、リビングの床のうち、吹き抜けの窓からの日光が当たる場所が、周囲よりちょっとだけ暖かくなります。
…とはいえ、真夏の晴れた暑い日に室内側の窓ガラスやサッシに触れても「ちょっと暖かいな〜」と感じる程度なので、高性能な窓とサッシであることは間違いないと実感しています。
(以前に暮らしていたアパートで同じことをしたら、きっと温かいを通り越して「熱っ!!」となっているはず。)
【2】最低気温が高くなり、昼間に取り込んだ熱が夜間になっても逃げないため
さきほどの【1】と関連する内容です。
冬場の話になりますが、我が家の昼間の室温はだいたい22℃前後です。
しかし、最低気温が氷点下になるような夜間の冷え込みが厳しいとき、朝方(6:00頃)には室温が20℃くらいまで下がります。
外の気温が氷点下まで冷え込んだときでも、室内の温度は2℃ほど下がるくらいで済むのは、さすがは高気密高断熱という印象です。
しかし、暖かい時期になると夜間に冷え込むということがなくなります。
つまりは、昼間の日差しで取り込んだ熱が逃げるタイミングがないということです。
真夏はもちろん、4月や5月に一気に最高気温が上がってちょっと暑くなるくらいの時期には、ちょっと悩ましい現象です。
【対策】我が家の夏の過ごし方
これまで「いくら高性能な一条工務店の家でも、夏は普通に暑い」とお話ししてまいりました。
…でもこの記事の冒頭で、僕はこのようにもお伝えしています。
何もしなければ、夏は普通に暑いです。
きちんと夏を快適に過ごすための対策を実施すれば、問題ないです。
一条工務店の家で夏を4回過ごしましたが、快適に過ごすことが可能だと実感しています。
たしかに何もしなければ、一条工務店の家といえど夏は暑くなるため、対策が必要になります。
…では『対策』とはどんなことなのでしょうか?
その答えは非常にシンプル、ずばり『家の中を快適な温度と湿度にする』ということです。
我が家での具体的な対策は以下のような内容です。
【温度】さらぽか(床冷房+サーキュレーター)と1Fリビングのエアコンを活用
【湿度】さらぽか(デシカント換気)を活用
これらの設備の活用によって、夏でも家の中を快適な環境にすることが可能です。
それでは引き続き、暑い時期にどのように設備を活用しながら家の中を快適な環境にしているのか、説明してまいります。
暑い時期を以下の3つに分けて「どのように設備を活用しているのか?「実際の家の中はどんな環境なのか?」についてお話しいたします。
- 初夏(GW前後〜6月頃)と初秋(9月中旬〜10月上旬頃)
- 夏の初め(7月上旬頃)と夏の終わり(8月下旬〜9月上旬頃)
- 真夏(7月中旬頃〜8月中旬頃)
【1】初夏(GW前後〜6月頃)と初秋(9月中旬〜10月上旬頃)
最高気温がおよそ20℃台後半の時期です。
梅雨や台風とも重なる時期ですが、天候に影響されることなく、デシカント換気が45〜50%くらいの心地良い湿度をキープしてくれています。
ちょっと暑さを感じるときでも、さらぽかのサーキュレーターのみを稼働させれば快適です。
- さらぽか(デシカント換気):快適モード or 除湿モード ※24h稼働
- さらぽか(サーキュレーター):必要に応じてON(風量:弱)
- さらぽか(床冷房):OFF
- 1Fエアコン:稼働なし
- 室内の温度:26〜27℃
- 室内の湿度:40〜50%
【2】夏の初め(7月上旬頃)と夏の終わり(8月下旬〜9月上旬頃)
最高気温がだいたい30℃台前半の時期です。
この時期は、さらぽかの床冷房を稼働させれば、エアコンなしでも充分快適に過ごすことができています。
- さらぽか(デシカント換気):除湿モード ※24h稼働
- さらぽか(サーキュレーター):ON(風量:弱) ※24h稼働
- さらぽか(床冷房):ON(設定温度:23〜24℃) ※24h稼働
- 1Fエアコン:OFF
- 室内の温度:26〜27℃
- 室内の湿度:40〜50%
【3】真夏(7月中旬頃〜8月中旬頃)
最高気温が35℃を上回るような、いわゆる真夏の時期です。
ここまで暑くなると、正直なところ、さらぽかだけでは室温が28〜29℃くらいになり、やや暑く感じます。
(それでも湿度が低いので、身体がベトベトするような不快感はないです。)
この時期は1Fリビングにあるエアコンを併用することで、快適な室内環境となります。
- さらぽか(デシカント換気):除湿モード ※24h稼働
- さらぽか(サーキュレーター):ON(風量:弱 or 中) ※24h稼働
- さらぽか(床冷房):ON(設定温度23〜24℃) ※24h稼働
- 1Fエアコン:ON(設定温度26〜27℃) ※24h稼働
- 室内の温度:26〜27℃
- 室内の湿度:40〜50%
ここまでご覧いただいてお気付きの通り、暑い時期になるほど使用する設備が多くなります。
そこで気になる電気代について、過去3年間の実績を公開しています。
ちなみに、我が家の営業担当者も一条工務店の家で暮らされています。
その家では、我が家のようにエアコンを併用することなく、真夏であっても「さらぽか」のみで快適に過ごすことができているとのこと…!!
窓の数を少なめに抑えて、窓のサイズも小さめにすることで、夏場の室温上昇を防いでいるようです。
(営業担当者は「夏の暑さ対策に振り切った家」と言っておられました。)
間取りや窓の位置・数の影響も大きいのだと思われます。
夏の暮らし心地の振り返り
我が家の夏の暮らし心地を振り返った感想です。
- 外から玄関から入った瞬間、すっと涼しく感じる。
- お風呂上がりに汗が引くのが早い。
- 洗濯物を部屋干ししていても、快適な湿度が保たれている。
- いつも動き回っている子供にとってはちょっと暑そう。(ほんのり汗ばんでいることが…。)
- 掃除など、動くとやや暑く感じる。(それでも汗が引くのは早い。)
- 来客などで人数が増えると、やや暑く感じる。(その際はエアコンを強めて対応可能。)
さらぽかのデシカント換気が非常に良い働きをしてくれているように思います。
デシカント換気には除湿機能があり、これによって湿度がコントロールされていることの効果が大きいです。
同じ室温であっても、湿度が低いとベタつきがないため涼しく感じます。
この除湿機能が搭載されていることだけでも、我が家はさらぽかを導入して良かったと実感しています。
ちなみに、ハウスメーカーを比較検討していたとき、各社の換気システムについての説明を見聞きしました。
今振り返ると、その説明において、温度交換については記載がありアピールされているが、湿度についての説明はあまり見聞きした記憶がないです。
換気システムが湿度に対してどのような対応をしているのか、このことについてもしっかり確認しておく必要があると思います。(除湿機能の有無や湿度交換の能力など。)
ちなみに、一条工務店ではさらぽかを採用しない場合には換気システムがロスガード90となります。
ロスガード90では、除湿機能はなく湿度交換となるようです。
ちなみに、除湿がしっかりされていると、雨の日や梅雨の時期でも、洗濯物の完全部屋干しが可能です。
夏の暮らし心地の後悔と今後の課題
後悔していること
一条工務店の家で実際に夏を過ごしてみて後悔しているのは、2Fエアコンの位置です。
以前のアパートで使用していたエアコンがまだ新しく、処分するのも勿体なかったので、とりあえず2Fの主寝室に設置しましたが、これが失敗でした…。
高気密高断熱のおかげで、エアコンを稼働させると主寝室が冷えすぎてしまうのです。
しかも部屋の奥にあたる位置に取り付けてしまったため、主寝室のドアを全開にしていても他の部屋まであまり冷気が行き渡りません…。
冬は全館床暖房がありエアコンを稼働させないので、トータル2〜3回くらいしか使用しておらず、ほぼオブジェ状態です。
今振り返ると、このエアコンを主寝室ではなく2Fのホールに設置しておけば、ちょうど吹き抜けに面した位置となり、家全体を冷やすことができたのでは…、と後悔しています。
現在でも1Fリビングのエアコンを稼働させておけば、家全体が快適な温度になりますが、2Fのホールから冷やすほうがより効率的なはず。(冷たい空気は上から下へと降りるため。)
ただし、我が家の2Fホールは外壁には面していません。
そんな位置であってもエアコンの設置が可能なのか、いずれは一条工務店に相談したいと考えています。
【2023年6月 追記】
2Fホールへのエアコン設置について、一条工務店に相談しました。
結論からお伝えすると、なんと設置はNGでした…(^_^;)
下記図面の①の位置に設置できないか相談したところ、次の2点の理由によりNGとのこと。
1.エアコン専用の電源を確保できない
エアコンを設置する場合には、専用の電源が引き込まれているようです。(通常の電源コンセントとは別物)
2Fホールに設置する場合、この電源を確保するにあたって、かなり大掛かりな工事が必要となり、現実的ではないということです。
2.エアコンのドレン排水が難しい
今回のように家の真ん中あたりに設置する場合、ドレン排水が難しいとお聞きしました。
おそらく、勾配を確保するのが困難なのだと思われます。
…というわけで、我が家の2Fホールにエアコンを設置する作戦は早々に頓挫いたしました。
この記事をお読みの皆様におかれましては、建築前からしっかり検討されることをおすすめいたします。
今後の課題
我が家には2Fに個室が3部屋あります。
現在は基本的にドアを開けっ放しで過ごしています。
しかし、先日久し振りに在宅勤務をしたときに気付いてしまいました…。
その日は諸事情により、妻も子供たちも家にいる状況での在宅勤務。
TVの音や話し声など気にならないよう、2Fの個室でドアを閉めて仕事をしていましたが、部屋が暑いのです。
部屋のドアを閉めると暑いけど、かといって開けっ放しも困るといった問題は、以下のような場面で起こりそうです。
- 家族がいるときの在宅勤務
- 子供たちが自分の部屋で友達と電話するとき
- 寝るとき
このような問題の対策についても、考えておく必要がありそうです。
各部屋にエアコン設置用のコンセントと穴はありますが、個室が小さく高気密高断熱ゆえに、エアコンが効きすぎて寒くなってしまうようにも思えます…。
他に有効な対策のアイデアなどございましたら、教えていただけると嬉しいです。
まとめ
“全館床暖房”というインパクトあるフレーズに引っ張られて、冬のイメージが強い(?)一条工務店の家。
何もしなければ夏は普通に暑くなってしまいますが、上手く設備を活用することで快適な夏を過ごすことができます。
除湿の方法やエアコン取り付け位置がポイントになるため、しっかりと検討しておくことをおすすめします。
皆様の素敵な家づくりのために、このブログがお役に立てれば幸いです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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